君の足すごく臭いよ。
Sponsored Links
2018年10月25日
オーストリアーウィーン
朝起きて、昨日スーパーで買ったパスタソースの素を使い、カルボナーラを作る。
そんな朝。
これからの国はほとんど物価高いから自炊が多くなるんだろうなぁと。
ゆったりとした時間を過ごし、チェックアウトの準備をする。
自分で持ってきたダイヤルロックをかけたロッカーを開ける。
...
しかし、そこには入ってるはずのノートパソコンと充電器や外付けHDDなどが入ったポーチが無くなっていた。
(あれ?俺ここに入れなかったっけ?)
寝袋や他のものも一緒に入れておいたのにそれらはちゃんとある。
バックパックの中身も確認する...
...
...ない。
どこへやった?
もしかして1つ前の宿に置いてきたか?
いや、俺はちゃんと出る時に確認したし小さいカバンが相変わらずパソコン入ってるから重いなぁって感じながらオーストリアに来た。
...盗難?
でも誰が。
ドミトリーの部屋には俺を含め、4人昨日の時点でいた。
そのうち俺がチェックアウトする時には2人はすでにチェックアウトしていた。
残りの1人の中国人に俺のノートパソコンを知らないか聞いてみる。
「知らない。でも私も盗られたの。私の場合は食べ物を。私たぶん、昨日いた大っきい男の人だと思う。」
チェコ出身でテニスを見るために来たと話していた大きい体をした男が確かに昨日いた。
軽く俺も会話したが、確かに少し不穏な雰囲気を感じていた。
しかし、その彼やもう1人もここにはすでにいないし、連絡先なんて知る由も無い。
まずはチェックアウトを済ませ、レセプションにも何か知らないか確認。
何も知らない。とのこと。カードロックタイプの部屋だし、部屋の中にカメラは付いていない。と。
とにかく警察へ。
宿の近くに警察署があったため、徒歩で向かう。
頑張って英語で状況を説明。
なんとか理解してもらえ、他にも色々と事情聴取される。
まあパソコンがなくても旅はしていけるし、充電器も新しいを買えばいい。
悔やんでいても仕方がない。
だからといって反省をしずに前を向くのもダメだ。同じことを繰り返さないためにどうすべきかを必死になって考える。
今回感じたのは自分の警戒心の無さ。
怪しいと思った男が同室にいる時点で部屋を変えてもらうことだってできたはずだ。
未然に防ぐ術はいくらでもある。
ただ、どれだけ自分のものが奪われても決して怯んじゃダメだ。
本当に大切なものは自分の命。
命さえあれば、また働いてお金を稼げばPCなんていくらでも買える。
それに、今回学んだことがもう1つある。
それは奪うことのできないものを自分が持つこと。
例えば、『知識』は誰にも奪うことはできないし、『行動力』や『語学力』、『コミュニケーション力』といった自分自身の能力的な部分も奪うことはできない。
なんかユダヤ人の考え方と同じ感じだけど、まさにそう感じた。
それらは全て自分の財産になる。
だからこそもっとこれから勉強しようと思った。
そんなウィーン最後の災難だった。
それにしても取り調べの最中に警官に言われた言葉が忘れられない。
パソコンに向かって被害届の登録を打ち込んでくれてて、俺は対面で席に座ってた。
そしたら、こう言われたんだ。
「君の足すごく臭いね。」
仕方ないやん...昨日雨だったし、バックパッカーはそんなもんだろ...
わかってくれよおっさん...