フィリピンはボラカイ島に行き着いたものの、首都マニラ封鎖の発表により、次の日には帰国という英断をした若者の物語
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2020年3月14日
今回の旅のことを僕らは一生忘れないだろう....
今世界的に流行している新型コロナウイルスの影響の渦中に放り投げられることになるからだ...
卒業旅行でフィリピンへ...!!
卒業旅行と題して、友人と3人でフィリピンへ旅行しに行くことを決めた。
計画したのは2,3ヶ月前だった。
一緒に行く友人のY氏はフィリピン人と日本人のハーフで、フィリピンの首都マニラに家族がいるってんで、初日の1泊目は彼にとって感動の家族との再会になった。
当日、マニラに到着してからというもの、Y氏のいとこが空港まで迎えに来てくれて、家に着くまでの道中にセブ島留学ぶりのJollibeeを堪能し、家族と酒を交わし、3人でY氏のご家族の家に泊めさせてもらった。
次の日、朝ご飯までご馳走になり、昼前にはご家族とお別れをし、次なる目的地、ボラカイ島へと僕らは向かった。
国内線といえど、ボラカイ島は去年環境保護のために閉鎖していたのをオープンしたばかりである。観光客は割と多く、アジア人から欧米人まで、幅広く観光客を獲得していた。
空港内では、職員はほとんどマスクをしているし、チェックインのあとには額になにやら機械をあてがわれ、体温を測られる徹底ぶりだった。
それでも現地のスタッフは相変わらず、時々肘をかけたまま接客したり、スマホを横に傾けてオンラインゲームをしている様子をみると、東南アジアにきたなあって感じがして個人的には好きな光景だった。
そんなこんなでニノイアキノ空港(マニラ)からカティクラン空港(ボラカイ島)へと無事に到着し、空港からバンと、ボートと、トライシクルを乗り継ぎ、やっとこさ、目的地のホテルに到着した。
アジア屈指のリゾート、ボラカイ島満喫!!
ボラカイ島はリゾート地なだけあって、高級で綺麗なホテルがたくさんある。その中でも割と僕たちの身の丈に合った値段のホテルを予約したんだけど、それでも結構豪華なホテルだった。
ホテル内の探検はほどほどにアジアNo.1ビーチと名高いホワイトビーチへ繰り出す。
ホテルから徒歩3分で行けるホワイトビーチはすでに日没の時間で、めちゃくちゃ綺麗なサンセットを拝むことができた。
ビーチ沿いを散策していると、次第に日が沈んでいく。
僕たちは夕飯をビーチ沿いの適当な夕食バイキングで済まし、一度ホテルに戻った。
突然のマニラ閉鎖の発表。そして...
ホテルにはプールがあるから、そこでゆったりしたり、お部屋で休んだり、各々ゆったりと過ごしながらいると...
Y氏から
「フィリピン閉鎖されるらしいぞ」
って...
ん??
どういうことだ...
急いで3人でSNSやらニュースやらで事実確認をする。
すると、どうやら3/12の19時頃に大統領が3/15〜4/15までの約1ヶ月間首都のマニラを封鎖することに決めたとのこと。
フィリピン全土ではなかったけど、帰りの便をマニラ経由にしていた僕たちは焦った。
帰国の便は3/15の24時くらい...
このままだと、封鎖されてフィリピンに隔離されるな...
「マニラだけ封鎖だからセブからの便に変更すればまだ帰れるかな...」
「いや、でもみんな同じことを考えるから、そんな時の航空券はめちゃくちゃ高騰するだろう...」
とか色々考えた結果...
次の日(3/13)には、帰国することを決断。
理由としては、
✔︎万が一マニラで封鎖されたら4/15まで帰国できないこと。
✔︎今いるボラカイ島は現段階で封鎖されていないけど、いつ封鎖になるかわからないこと。
✔︎迷ってたら、航空券が取れなくなったり、航空券価格が高騰することを恐れたこと。
主にこの3つが大きな要因となって帰国を決意した。
ボラカイ島に居残りたい理由なんていくらでもあった。
まだビーチでゆったりくつろいでないし、ホテルのプールバーでお酒飲んでないし、なんだったら帰りの航空券も予約してあったけど、LCCだと返金ないから嫌だったし...
でも何よりも優先すべきは帰国することだ。
その後も航空券を無事に決済完了するのをしっかりと確認し、帰国するまでの道のりのおさらいをする。
そしてより帰国の確実性を高めるためにあらゆる手段を模索する。
もう一緒に行った友人二人が大手広告代理店と証券マンだったからそこら辺の手段の洗い出しは圧倒的かつ的確でスムーズだった。
よし、帰国しよう...!!
次の日、時間に余裕を持たせ、朝6時にはホテルの部屋を出て、最初で最後の朝食ビュッフェを堪能する。
パンケーキやらスクランブルエッグやら何もかもがおいしい!!
本当にこのホテルに泊まってよかったと思う。
部屋も広いし、プールもあって、プールバーもある。ホワイトビーチにも徒歩3分で行けるし、何よりもスタッフの対応が素晴らしかった。
南国で食べる完熟マンゴーはやっぱりめちゃくちゃ美味しい!!
そしてしっかりと前日のシミュレーション通りに帰路につき、無事に日本に帰国することができた。
この影響の渦中にいて...
帰りの飛行機の窓からは夕陽が差し、地平線を眺めることができた。
こんなにも新型コロナウイルスに振り回される旅行も今後の人生でおそらくないだろう...
出発前から新型コロナウイルスが流行しているから行かないという選択も確かにあった。
だけど、日本の方が流行しているという事実。辺境の地に行けば流行から少しは離れることができるだろう、という気持ちもあったため、行くことを決断した。
個人的には帰りの道中ずっっっと、三人でこの新型コロナウイルスによる世界恐慌についての議論をした時間が一番有意義な時間だったと思っている。
「マニラ封鎖」のニュースを知ったときでさえ僕たちは、Ed Sheeran「I don't care」を流しながら、笑い飛ばした。
世界を知り、経済を知り、資本主義の怖さを垣間見た。
WHOから今回の新型コロナウイルスをパンデミックに認定するろいうニュースもあった。
まだまだこの世界は僕たちの知らないことだらけだ。
だからこそ、勉強しなきゃいけない。
さあ、また3人でボラカイ島に行くのはいつになるかな...!!!
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