【世界一周】22歳。225日間の海外放浪を終えて気付いた7つのこと
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2019年3月3日
日本ー愛知
日本に帰国してから2週間。
2018年7月8日に日本を出発してから約8ヶ月弱。
日数にして225日。
海外という場所を旅して自分自身が思ったこと、感じたことを振り返りつつ、加えて、旅を終えてこれまでに考えたことなども含めて超個人的にここに書きなぐってみようと思う。
実を言うと、旅の途中から感じたことや、考えたことについては何度か書いては付け足したり、メモ代わりに書きなぐって置いたり...
このブログにある保存機能を惜しみなく使って、その時その時に思ったことを忘れないようにメモのように書いていた...
これはそんなノートの書きなぐりの集大成みたいなもんでもある。
さて、大きく7つ。自分の頭の中を整理しながら分けてかいてみた。
- 1.20代のうちに旅に出て良かった。
- 2.世界が見る日本の目と日本が見る世界の目
- 3.Pay forwardの精神
- 4.「世界を旅する」という勘違い
- 5.時間の概念なんて人それぞれ
- 6.常にやっぱり感謝を忘れちゃいけない
- 7.結果、日本という国は最高
1.20代のうちに旅に出て良かった。
今回の約8ヶ月の旅は自分の人生の中でダントツで長く海外に出た期間であるが、もっと周りを見渡せば、留学やワーホリ、歳上の方を含めると海外への駐在や海外での独立をされている方々もみえるため大したことはない。
しかしながら違いがあるとするならば、一定期間1つの国に滞在しては、また次の国へ移動していく...
といったように色んな行き先があったということ。色んな景色や文化や人種と関わることができたということ。
そんな旅の行き先に迷った時には毎回、「今しかできない事」を優先した。当たり前のことだけど時間はお金で買うことはできない。
例えばの話だけど...年をとって、時間に余裕もあって、金銭的にも余裕があったとする。
だけど、身体のどこかが悪かったらバスという選択肢が消えるかも知れないし、「もっと奥にある綺麗な景色を見てみよう!」ってならないかもしれない。
「今しかできない事」
に対して、ちょっと高額だったとしても、お金を払ってやってみようと思いながら旅をした。
20代のうちに旅に出て良かったもう1つの理由として、行く先々でめちゃくちゃかわいがってもらったことがある。
僕には幸運なことに空手という大きなコネクションがあって、各国の先輩方に大いにお世話になった。だけど、それだけじゃない。
本当にありがたいことに、出会ったその日にご飯を奢ってもらうなんてことが本当にたくさんあった。なんか見えない力が働いてるような感じだった。
2.世界が見る日本の目と日本が見る世界の目
結論から言うと、海外の国々を見て、日本についてもっと知りたくなった、ということ。
それは良い意味でも悪い意味でも。
日本人として「もっとこうすればいいのに...!!」って思う部分もあった。その反面日本人として誇らしい部分もあった。
「もっとこうすればいいのに...!!」と思った部分...
それは、日本人はもっと今以上に海外に興味を持ってもいいのではないかと思った。
正直、その国の言語なんて出来なくたって、何とかなる。「英語話せるの?」って聞かれることがあるけど、例え話せなくても海外には行ける。
南米を一緒に旅した仲間なんかは現地で何を言われてもゴリゴリの関西弁で返してたし。
確かにその国の言語が話せるに越したことはないと思うし、言語力があることによって他の国の人達とコミュニケーションを取ることができるから、旅の充実度はグンと上がると思う。
俺自身の英語力に関しては旅の最初にセブ島で英語留学をした1ヶ月くらい。少し日常会話ができるくらい。
だけど、中南米なんかは共通言語がスペイン語で行く時は全く話すことができなかった。
旅しながらスペイン語のアプリを取ってバスの中で挨拶とかをちょっと勉強して、何とか現地の人と軽くコミュニケーションを取れるようにはした程度。
それでもやっぱり現地の人たちにものを伝えるのは大変だった。でもそんな時は身振り手振りのボディランゲージで頑張って伝えようとすれば向こうも大概理解しようとしてくれる。
そんなもどかしいやりとりも旅の醍醐味ですげぇ楽しかった。
つまりそんな怖がらずにもっと海外にバンバン出ちゃっても問題ないと思う。
逆に誇らしいと思った部分。
これに関しては、たくさんある。
俺たち日本人が旅してるとどこに行っても治安のことを心配するのが普通だと思う。
あの観光客数世界第一位のフランスのパリでさえ危ない地域はあるって聞く。だから新しい土地に行った時には、まず初めに宿のスタッフになるべく危ない地域を地図とかでしっかりと教えてもらうようにしていた。
でも現地の人からすれば案外、「治安って何?危ないってどう危ないの?」みたいな感じで言われることも多かった。
恐らく彼らにとってスリや置き引きなんていう犯罪は日常茶飯事というか、そんなことは注意すべきことでもなんでもなくて、生まれつき無意識レベルでそんなことはあるだろうってことが頭の片隅にこびりついてるんだと思う。
それに対して日本は言うほど、そこまで犯罪のことを心配しなくていい。夜暗くなっても子供や女の人はスマホをいじりながら歩いてる姿をよく目にするし、駅の周辺も特に危ないということもあまりないと思う。本当に世界でもトップクラスに安全な国だと感じた。
それは外国人にも周知の事実である。街並みは非常に綺麗でどこの誰に聞いても、「Japanは素晴らしい!!」って言ってくれる。
それに加えて、日本人はめちゃくちゃ信頼されてて、それがパスポートにも如実に表れてる。日本のパスポートはビザの要らない国の数が世界No.1らしい。
旅してるとこのビザ関係はめちゃくちゃありがたい。ビザが必要ってことは事前に書類を揃えたり、書類を揃えるために申請をしたり、それに申請した後にすぐビザがもらえるわけではないから、その分時間が取られたりって。何から何までめちゃくちゃめんどくさい。
そんな手間がほとんど無いってことはそれだけ海外に行くハードルが他の国と比べて低いってこと。
他の国の中にはビザを取るのが難しい国だってあるらしい。
他にも入国するためにお金がかかるところ、日本のパスポートなら免除されるなんてケースもある。本当に日本のパスポートは最強。
そして何よりも日本の文化。これに関して本当に素晴らしい、もはや美しいと思った。
あれだけ四季がハッキリと別れているのは日本くらいだし、その四季を利用して様々な文化が栄えてる。さらには自然、海、食、全てが世界でもトップレベルなのは日本だけだと思った。
だから旅中は何度も日本に帰りたくなった。実は自分って日本のこと大好きなんだなって旅をしながら気付いた。
文化といえば、南米を旅している時はよく日本のアニメの話をされた。ボリビアのボロくて小さなレストランのテレビではドラゴンボールが流れてた。
飛行機の中でたまたま隣の座席だったブラジル人からは日本のマンガについて熱弁された。ワンピースの最新話を外国人に教えてもらうなんて思いもしなかった。
日本の文化は思っていた以上に興味を持たれていて、価値のあるものだとわかった。世界の人たちからの日本の評価は自分の考えているよりもずっと高かった。
3.Pay forwardの精神
今回の旅では、ありがたいことに本当に色んな人と関わる機会を持つことができて、そして時にはその方々の生き方についても触れることができた。
各国の空手の先輩方のお家に泊めていただいたり、ご飯をご馳走になったりする機会が多くて、本当にありがたいことが旅中はたくさん起きた。
家にいる時も、「冷蔵庫の中のもの勝手に何でも使っていいよ」とか、「ここはあなたの家だ」ってすごく自分が気を遣わないように、気楽に過ごせるようにサポートしてくれたり、本当にお世話になることが多かった。
空手関係だけでなく、旅先で会った現地の人に現地を案内してもらったり、夕飯をご馳走してもらったり、道を案内してもらったり...
「恩を返さなきゃ...!!」って思うことも多かった。でも旅中はお金も無くて、色々な国を転々とする。恩を受けるばかりで恩を返すことなんかほとんど出来なくて悔しかった。
「なんでそんなによくしてくれるの?」って何人かに聞いたことがある。聞かれた人にとっては相当野暮な質問だったと思う。そしたら...
「暇だったからだよ」とか「困っている人を見たら助けるのは当たり前でしょ」とか「昔、自分もよく助けられたの」って。
もうわけわかんないでしょ。俺自身わけわかんなかった。俺なんか何かしたら見返りを求めちゃうようなクソみたいな人間だからそんな人たちの考えを理解するのが難しかった。もうこれぞ無償の愛だなって思った。
でもこういう人たちって「Give & Take」の「Give」っていう行為が好きなんだろうなぁって思う。
「昔、『Give』されたことがあるから、次の人に『Give』する。そんな風に次の世代にも渡していけば世界は平和に近づいていく...」
こんなことを言っている人を旅中にネットで見つけてすごく共感した。Pay forwardという考え方らしい。
それ以来俺はPay forwardという言葉が大好きになった。
加えて、この旅で自分がどんな人間か、どんなことをしたいのかを少し理解することができたように思う。
自分の場合、自分がどんな時にイラつくか、どんな時に嬉しい気持ちになるのか、どんなところへ行けば気持ちが晴れるのか、ホテルでグダグダしてればいい気分なのか、それとも少しでも外に出て外の空気を吸うことで気持ちが晴れるのか。はたまた、朝は体があれだけ動いたのに、夜になると全然動かない、とか。
他にも、旅の最中にお世話になった人に五円玉をあげたり、感謝の手紙を書いたり...自分がサポートしてもらった分、相手に何か少しでも恩を返したいという気持ち。
外国人はみんな率先して動いたり、陽気でフレンドリーで話しやすいなんて言われるけど、日本人も十分そんな気がするし、困っている人に会えば何かしてあげようっていう気持ちに大概の日本人はなると思う。それはPay forwardの精神がすでに日本人の心の中にある証拠だと思う。
忘れてはいけないのは、日本人にも潜在的にそのPay forwardの心が備わっていると思う。
それこそが「おもてなしの心」だと思う。
4.「世界を旅する」という勘違い
正直、「世界を旅してみて...」なんて書き方は世界をもっともっと長いこと旅をした人だけが使えるような気がするから、29ヶ国しか旅していない俺が使うには申し訳なさすぎる書き方だ。
ましてやその29ヶ国も日本でいう、東京、大阪、京都、みたいな大都市を渡り歩いただけで各国のほんの少しのことしか知れてないと思う。
しかしながら、文章を書く上で他に当てはまる言い回しも見つからないので使わせていただく。
「世界を旅してみて」...同じように世界を旅してる同年代の人たちや、会社を辞めて旅に出てる人とか、それはそれは多くの旅人に出会った。日本人に限らず他の国々の人々にも。
旅に出る前はこんなにも世の中には旅人が多く存在するなんて知らなかったし、衝撃的だった。
日本人で出会った人たちだけでも北海道から沖縄、はたまた自分の地元の近くの人、カップルで世界一周してる方々など本当に多くの旅人に出会った。
旅する前は周りに「世界一周する」って人はほとんどいなかったし、「俺は少し特殊な人間だ。」って完全に調子こいていたと思う。
でも旅に出てからというもの多くの旅人に出会い、そこには1人1人の思いがあって、目的があって、彼らには彼らの人生がある。
一見、「俺より年上で何やってるんだろう...」って思うこともあったけど、彼らには彼らの時間の流れがあって、そこに俺自身がとやかくいう必要は全くない。
むしろそんな生き方もあるんだって思ったし、何よりも彼ら自身みんな生き生きとしていた。
これこそ本当に人生楽しんだもん勝ちだなって思った。
自分のやってることなんてまったく特殊なことではなかった。
旅をしていると自己評価が高くなりがちだと思う。「人と違うことをしているからすごい。」とか、「海外を渡り歩いてるからすごい。」とか感じて、勝手に自分は「すごい人間」だってなりがちだし、そういう意識に陥りそうになる。
でも考えてみると、旅はただ航空券を取って、宿をとって、移動して...
そんな単純なことの繰り返しだ。加えて、色んな国を見て、人に出会っては意見を交換して、考えが改まっていく...
特にすごいことをしているわけではない。旅人にはなんの力も無くて、ただ目の前に見える景色に一喜一憂する傍観者。
そもそもそんなに人は他人のことを気にしてないと思う。気にするだけ無駄だなと。そこに成長はない。
人目を気にしてる人なんてほぼいない。
幸せかどうかなんてその人自身が決めることだと思った。
5.時間の概念なんて人それぞれ
今は旅しながらでもスマホ1台あれば、ツイッターやインスタグラム、フェイスブックやニュースアプリを駆使して、世界中誰とでも連絡を取ることができるし、世の中で何が起きてるかを把握することもできる。
そうすると、「これからは個人の時代だ。」って呟いてる人がいる。最初は「あーそうなんだ。」って感じだったけど、旅をしながら、次第にその考えに共感していく自分がいた。
これからは〇〇な時代だ。とか未来のことはよくわからんけど、自分の周りには新社会人1年目で俺より早く社会に出て働いてる奴がいっぱいいる。俺も旅をしてなかったら彼らと同じように働いていたんだろう。
就活をして内定をもらってそこの会社で働く。そして定年まで勤める。
大多数の大学生がそんな人生を歩んでいく。俺もその1人。それが普通だと思ってた...
旅をし出すと、当然ながら非日常を味わいながら毎日が新鮮で頭の中がスッキリした。なんて感情になる。
でもそれと同時に色んな考え方も舞い込んできて頭の中がパンクしそうになる時もある。自分が今まで考えていた「普通」が普通ではないんじゃないかって疑問を持ち始める。
色んな人の話や、生活スタイルを見ていく中で思ったのは、就活って自分の人生の1つの選択肢でしかないってこと。
就職して週5で働いて、土日休んで、また月曜日から働く...。それが今までは普通の人生だと思ってたけど、旅をしてるとそんな人生の時間の使い方が自分の考えてるものと全然違う人たちがたくさんいた。
ビーチで1日中寝転んで本読んでる人もいたし、カフェに1日中こもって仕事してる人もいたし、ホテルのテラスに1日中いてゆったりしてる人もいた。1週間かけて山にトレッキングしに行く人もいたし、路上で数週間写真を売る人もいたし、数ヶ月かけて1つの国を周る人だっていた。
時間の使い方って人それぞれ。
アトランタのワッフル屋さんで1ドルで店内に好きな音楽を流せる機械があったんだけど、1人のおっさんがおもむろにその機械に1ドルを入れてクリスマスソングを流して店内で踊ってた。
たぶん、今おっさんすげぇ幸せなんだろうなぁって思った。
「子供っぽくてバカみたい」なんて言う人もいるんだ思う。
別に子供のままでもいいんじゃないかって思う。だって子供って最強。
自分が嫌だと思ったことは嫌だ。って言うし、自分の好きなことに対しては周りの目も気にせずに一生懸命になれる。
年を重ねようとそんな子供心を忘れずに生きていきたい。
他にも、やっぱり東京でバリバリ仕事しているサラリーマンとどっかの島のビーチでゆったりくつろいでる人の時間の感覚は違うと思う。
日本にいてもそんなことはわかるって言われそうだけど、改めて感じた。
生きるためにはお金をある程度は稼がないといけないわけだけど、例えば東京でバリバリ働いて稼ぐ人と島でゆったりと生活をしながら稼ぐ人と、色んな考えを持った人がいると思う。色んな生き方をしている人がいると思う。
そんな姿をたくさん見ることができて、今までの自分の中での「普通」という概念が壊れた。
6.常にやっぱり感謝を忘れちゃいけない
旅を始める前に何人かの方にお金をいただけたり、「お金に困ったらいつでも連絡してこい。」って言ってくれる方たちの支えは本当にありがたかった。
旅中は野グソしたり、空港泊したり、泊まった宿のベッドが汚かったり、シャワーが水しか出なかったり、8時間ガタガタの道を走り続けたり、少し大変な思いをしたこともあるけど、その分幸せを感じるハードルは低くなっていった。
トイレがちゃんと流れるだけで幸せだし、そもそもトイレットペーパーがあるだけで幸せ。ドミトリーのベッドがフカフカだと「ヨッシャ!!」ってなるし、シャワーに関しては温水が出ることが幸せ。
旅中に降る雨は本当にその日1日が潰れかねないので、天気が晴れてるだけでも幸せ感じてた。
道を尋ねたら、自分の仕事そっちのけで教えてくれる人もいたし、俺1人のために車を出して送ってくれる方もいた。エコノミークラスを予約したのに空いてるからってビジネスクラスに上げてくれたり、ホテルも無料で泊めてくれたり...
本当に旅中は頻繁に色んな人に助けてもらった。恩を受ける度に思ったのはこれを当たり前だと思っちゃいけないってこと。
「〇〇のところの人たちは優しかったのに...」とか「普通は〇〇してくれるのになぁ」とか与えられることを当然だと思うことは絶対にしちゃいけないと思った。
常に感謝。
与えられることは当然じゃない。わざわざその人が自分のために時間を割いてくれてる。それだけで幸せ。俺がまだ若いから色々と与えてもらったのかもしれないって考える時もある。それでも「若いやつに成長してもらいたい。」そう願い、自分に与えてくれた全ての方々に感謝をしたい。
旅中は普段、当たり前だと思ってたことが当たり前じゃない。日本にいても当たり前のことに感謝していきたい。
7.結果、日本という国は最高
ここまで色々と書き連ねてきたが、結局、ほとんど日本人は日本のことが大好きだっていう気持ちを潜在的に持ち合わせてると思う。
普段日本で生活してたらやっぱ分かんないことも多いし、当たり前のことが当たり前になってて、それは世界的にみたら当たり前じゃないってことに気付かない。
気付いたとて、住んでる場所は日本だからあまり関係がないのかもしれないけど。
それでもやっぱ海外を回ってみて、日本と比べると圧倒的に日本は違う。
道端に基本的にゴミは落ちていないし、道路はボコボコしていなくてなだらかな道ばかり。
飲食店に行けば無料でおしぼりとお水が出てくる。なんなら飲み放題だし、おしぼりも頼めば替え放題。
トイレに行きたいと思えば、コンビニに入れば無料で使うことができるし、夜中にお腹が空いたと思えばコンビニに行けば24h好きなものを買うことができる。
日本人は何をするにも何を考えるにも謙遜をするけど、日本人の思っている当たり前は世界と比べると相当レベル高いと思う。
そんな素晴らしい国に生まれることができて本当に良かった。そんな国のもとでもっと実りある人生を送るためにこれからも挑戦し続ける人生を歩んでいきたいなと思う。
ありがとうございました。
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